「問題解決プロフェッショナル 思考と技術」を読みました
こんにちわ
がじぇったー (@hackmylife7) | Twitter
です。
問題解決プロフェッショナル 思考と技術
- 作者: 齋藤嘉則
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 42回
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という本を読んだのでそのメモです。
ベストを考えるよりも、ベターを実行する。ースピードを重視
という点は昨今のマイクロサービス化やアジャイル開発などをみるとWEBサービス開発にもあてはまる考え方だと思いました。
ゼロベース思考と仮説思考について
ゼロベース思考とは既成概念を取り外すということ。
仮説思考とは、常にその時点での結論を持ってアクションを起こすということ。
ビジネスの現場では、結果がうまくいかなければバリューはまずないと心がけるべき。この二つの思考は常に意識するべき。
ゼロベース思考
・自分の狭い枠の中で否定には知らない。
・顧客にとっての価値を考える。
妨げになるのは自分自身。自分の中で狭い枠を設定して否定に走ってはいけない。
顧客にとっての価値を考え抜くことができれば、そのビジネスは成功する。
「仮説思考」
仮説思考とは、限られた時間、限られた情報しかなくとも、必ずその時点での結論を持ち、実行に移すということである。
時間をかけて緻密な分析によって制度を高めようとするよりも、ざっくりでもいいから短時間であるレベルの結論をだし、アクションに結びつけることが重要なのだ。
- アクションに結びつく結論を常に持つー結論の仮説
- 結論に導く背後の理由やメカニズムを考えるー理由の仮説
- ベストを考えるよりも、ベターを実行する。ースピードを重視
最初は当てずっぽうでもよい、何がなんでも結論を出すことが重要。そのあと、結論に対して「だから何なの?」を繰り返す。そしてアクションに結びつく結論を出す。
SO WHATをしつこく繰り返して実行可能なアクションに結びつく結論を出すように心がける。
そうすると、結果的に背後の理由や、メカニズムが把握できるようになっている。
ベターな解決策でも現場を動かし始めると、じっくりとベスト案をもとめえて分析するよりも、精度の高い役立つ情報が自動的に入ってくる。
MECEとロジックツリー
MECEとロジックツリーは、問題を解決する家庭で問題の原因を追求したり、解決策を考える時に、思考の広がりと深さを論理的に抑えるための基本的な技術である。
MECE
MECEとはそれぞれが重複することなく、全体集合としては漏れがない、という意味である。
MECEを活用する上でのポイント。
・漏れによって的を外していないか?
ゼロベース思考で物事を大きく始めるべき。
・ダブりによって効率を阻害していないか?
・MECEでとらえ、最後に優先順位をつけているか?
貴重な経営資源の配分に当たっては、できるだけ漏れやダブりを最小限に抑えながら優先順位をつけることが、企業の意思決定者にとって肝要となる。
有名なフレームワーク
3C+1C 顧客、競合、自社、流通チャネル
マーケティングの4P 製品、価格、販売チャネル、プロモーション
「ロジックツリー」
問題の原因を深堀したり、解決策を具体化する時に、限られた時間の中で広がりと深さを追求するのに役立つ技術である。
優れている点
・漏れやダブりを未然にチェックできる。
・原因・解決策を具体的に落とし込める
・各内容の因果関係を明らかにできる
1 ロジックツリーで原因を追求する
ロジックツリーを使って問題の原因を突き詰めるには、とにかくWHYを自問自答し続けること。
2ロジックツリーで解決策を具体化する
・的を外さないこと
・直ぐにアクションに結びつくような具体性があること
ロジックツリーを使って解決策を具体化するには、SO HOW?(だからどうする)を何度も何度も繰り返して深めていくことが必要になる。
アプローチの切り口には、自力・他力、即時・短期・中期・長期という時間軸、お金をかける・かけないの資金軸を取り入れることもできる。
ロジックツリーの作り方とコツ
・書くレベルができるだけMECEか?
・ツリーの右側が具体的な原因や解決策になっているか?
・具体的な原因や解決策がロジックの因果関係で主要課題にリンクしているか?
「ソリューションシステム」
⑴課題の設定
⑵解決策の仮説
⑶解決策の検証・評価
⑴課題の設定
問題だと考えられる現象に直面した時、その問題を今後解決すべき課題として捉え直すことが課題の設定である。主要課題の設定、とそれを具体化、細分化した個別課題の設定が必要。
主要課題は何かと比較しSO WHAT?(だから何なの?
)を考える必要がある。3Cで考えるのが良い。
自社:達成目標とのギャップはないか?
競合:強豪の優れた点とのギャップはないか?
顧客:自社の商品・サービスに満足しているか?
個別課題の設定ー背後のメカニズムを考察する。
ここでは利益額が減少していることが問題なので、利益額の構成要素を考えると
利益額=(価格ーコスト)×販売量
であるから、個別の課題は
・価格を上げることは可能か?
・コストをさげることは可能か?
・販売量を増やすことは可能か?
解決策の仮説を立てる
解決策の仮説とは、主要課題に対する現時点でのアクションに結びつく、具体的な解決策をいう。個別課題に対する解決策と、主要課題に対する解決策がある。
まず、それぞれの個別課題に対する個別解決策作りをゼロベース思考、仮説思考をもとに考え抜く。
次のステップは、これらの個別解決策を組み合わせて、主要課題に対する総合解決策を作ることになる。経営資源の観点から見るのが大事。
「解決策を検証・評価する」
解決策の検証・評価とは、総合解決策と個別解決策に対する検証、評価である。一つ目は個別解決策のYesが成立するのかどうかを事実ベースで分析、証明する。二つ目は総合解決策を経営資源や企業の方針の観点から評価することである。
解決策そのもののハードな面からの評価
期待成果ー解決策のもたらす効果を売り上げ、利益、成長性の視点から評価
投入資源ー人、もの、かねの投入資源の量とそれぞれに関する企業の制約条件から評価
リスク 市場や競合関係(対競合との差別化要因)の急変による変動や失敗のリスクを評価
展開スピード 上記の3要素全てに関係するが、いずれにしても成功の結果を早く出すための、早期立ち上げのスピード評価
ソフトな面
企業スタイル、理念の整合性
トップのコミットメント(責任、決意)の確認
リーダーシップのある実務レベルの推進者の有無
解決策がどんなに立派でも、それを協力に推進する旗振り薬と実行責任者が実行しなければ、何の結果も生まれない。
- 作者: 齋藤嘉則
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